6月15日 13:30〜
 庚申大祭大般若経
 六百巻転読祈祷法要
6月19日
 第4回四国八十八ヶ所
 霊場巡拝
7月20日 13:30〜
 平成20年度盂蘭盆
 大施餓鬼法会

平成20年
■初春を迎えて−−−平成20年元旦 平成20年1月6日
■二月を迎えました。−−−平成20年2月 平成20年2月4日
■春彼岸雑感−−−平成20年3月 平成20年3月4日
■早春のお四国参り −−−平成20年4月 平成20年4月7日
■花まつり雑感 −−−平成20年5月 平成20年5月7日
■今年の庚申大祭によせて −−−平成20年6月 平成20年6月2日
■七月を迎えて −−−平成20年7月 平成20年7月1日

平成19年
◆平成19年のよもやま話
平成18年
◆平成18年のよもやま話
平成17年
◆平成17年のよもやま話
■ 初春を迎えて−−−平成20年元旦
 明けましておめでとうございます。平成20年の新春を迎え、皆様方のご健康とご多幸を
お祈り申しあげます。

 昨年の大晦日から元旦にかけて今冬一番の冷え込みで初詣のご参詣の皆様が減りはしないか?
と心配していましたが、例年通りお参りいただいて本当に有り難いことでした。
 円満寺では大晦日の除夜の鐘、元日から三が日は修正会・・・一月二十七日は
初不動節分開運厄除け柴燈護摩祈祷法要とお正月行事を勤めさせていただきます。

 以前にも「よもやま話」で取り上げさせていただきましたが、『正月』とは自分の立ち位置を
原点に戻す時間・・・というか、一度立ち止まって正しい自己を考え、心を正しく修める月では
ないでしょうか? 「はけば散り 払えばまたも塵積もる 庭の落ち葉も人の心も」との古歌
があるそうですが、除夜の鐘の音と共に心の塵を払い、心新たに「み仏」と新年に降りてこられた
『お正月さま(ご先祖さま)』に自らの歩みを正しく修めることをお誓いしてご加護をお願い申しあげる
行事を「修正会(しゅしょうえ)」と申します。

 また1月27日に執り行います「初不動節分開運厄除け柴燈護摩祈祷法要」は不動明王様の
ご威徳により、生まれ年の星に「除災与楽(じょさいよらく)」をかなえていただくよう、
祈願を申し上げる法要です。

 私達は天地自然の全てを統(す)べるみ仏の計らいにより、それぞれの星の下に生まれ、
一人ひとりの運命も異なっています。星は違っていても、それぞれが幸福を願う心は皆同じ
でありましょう。しかしながら−−「禍福(かふく)はあざなえる縄のごとし」ただいまの平安が
いつまで続くか、保証の限りではありません。

 円満寺の開運厄除け祈祷は不動明王様の絶大なご威徳のパワーを戴き、「災い転じて福」
となりますよう祈願を申しあげる、有り難い法要です。
 法要当日は結界を張り柴燈護摩壇を設けて、不動明王様をお迎えしてねんごろにお接待と
ご法楽(ほうらく)を申しあげ、皆様方のご祈願の趣旨を不動明王様にお伝えしてご利益(りやく)
をさずけていただきます。どうぞ皆様お揃いでご参詣いただいて、お不動さまの護摩の火で
清めていただき、ご加護を頂戴してくださいね。

 御祈祷の申し込みは準備の都合上当日の午前中までとさせていただきます。
どうぞご協力をお願いもうしあげます。

合掌

平成20年1月7日

■ 二月を迎えました。−−−平成20年2月
二月を迎えました。ここ数年は地球温暖化の影響なのか暖冬が続いていましたが、久しぶ
りの冬らしい毎日ですね。円満時の在ります播磨町は海岸線に近く気候も穏やかで過ごし
やすい土地柄ですが、一月は霜も厚くて雪交じりの霙(みぞれ)の日や夜半の積雪があり、
プランターのパンジーたちが雪に埋もれて震えているようでした。

 播磨地方も奥にはいると山々の谷沿いに立派なお寺さんがあり、雪が降ると車の出入りに
難渋されると聞いております。雪に余りご縁のない私は純白の風景に少しあこがれ心を持ち
ますが、現実はそんなものでもありませんね。

さて、現在円満時では行なっていない行事ですが、二月には節分と常楽会・じょうらくえ(涅
槃会・ねはんえ)の行事があり、節分(二月三日)には各お寺で星祭の行事や鬼払い(追儺会・
ついなえ)の行事をお勧めになります。一般の家庭でも節分には「鬼は外、福は内」と豆をま
きますが、それこそが追儺(ついな)です。

 大晦日や節分といった季節の変わり目には、さまざまな鬼や妖怪が活発に動き回ると考え
られ、新しい年を迎える前に鬼たちを「豆まき」で追い払い、心新たに一年を始める節目の
行事とされています。
 豆は、魔目(まめ)や魔滅(まめつ)につうじると言われていて、豆を年の数食べる風習
は厄落としのためといわれています。また鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して
門口にたてかけた風習は、鬼たちが鰯のいおいに弱いからだそうです。なんだか面白い
ですね。

 また、二月十五日はお釈迦さまが入滅(涅槃に入る)された日にあたります。涅槃会は
お釈迦さまが入滅された2月15日にそのお徳を偲び、感謝を捧げるために行う法要です。
 涅槃(ねはん)とは、お釈迦さまの入滅と、お釈迦さまが完全な悟りを得た(煩悩がふっ
と吹き切れた状態)を指しますが、私たちの宗派ではこの涅槃会を、煩悩を滅し涅槃(完全
な悟り)を得たお釈迦さまの徳性をあらわす、四つのお徳「常・楽・我・浄」からその前の
二字をとって「常楽会(じょうらくえ)」と呼んでいます。
「常(じょう)」とは 永遠に変わらぬこと、「楽(らく)」は 苦悩がなく安らかなこと、
「我(が)」は何ものにも縛られず自由自在なこと、「浄(じょう)」は一切の汚れから離れ
ていることです。

 お釈迦さまは35歳で悟りをひらき、80歳を迎えるまでインド各地を遊行されて、仏教の
布教の道に生涯をささげられました。修行と伝道の毎日が40年を過ぎる頃から、お釈迦さ
まも背の痛み体調の衰えをおつきの阿難尊者さまに告げることがありました。80歳を迎え、
伝道の旅が終わりに近いことを悟ったお釈迦さまは、故郷への最後の旅に出発され、つねに
求める人々に教えを伝え続けました。その道中で、信者のチュンダが供養した料理の毒によ
り、すっかりお体を弱めてしまったお釈迦さまは、終焉の地クシナガラに到着されました。
 クシナガラ城外沙羅樹の林に身を横たえられたお釈迦さまは、嘆き悲しむ弟子たちに「わ
が最後のときなり。この世で移り変わらぬものは何もない。おのれを拠りどころとして、怠
り無くつとめなさい。」と伝え、最後のおしえとされました。

 いつも思うのですが、こんなに長期間伝道・布教をされた方はお釈迦さま以外いらっしゃ
らないのではないか?あたたかい布団にくるまれた睡眠もなく、ひとところにも落ち着けな
い・・・、粗末な食事に耐え、ひたすら歩き、人々の心に平安をもたらす・・・ただただ感
動です。涙ぐみながら今月の「よもやま話」は終わりです。

合掌

平成20年2月4日

■ 春彼岸雑感−−平成二十年三月
 愈々三月ですね。春お彼岸の季節となりました。今年は四年に一度の閏年、2月29日があり
ましたので、お彼岸のお中日(春分の日)が3月20日、お彼岸の入りが3月17日となります。
閏年には世界の何処か?(今年は北京)でオリンピック大会が行なわれます。とても覚えやすい
と思いませんか?

 地球の公転の周期は365日と4分の1日、太陽暦では、1年を365日と定め、4年に一度
366日が巡ってまいります。しかし地球の公転の周期はほぼ永久に変わることはありません。
宇宙の法則にしたがって毎年同じ軌道を、自転を繰り返しながら同じ時期にめぐり、太陽は光を
赤道上に降り注ぎます。ですから地球から見れば、春分の日・秋分の日は昼夜等分の日であり、
日の出は真東から・・・、日の入りは真西の方角とされています。

 昼夜等分は仏教の『中道』の教えにかない、また日の沈む真西の方角には阿弥陀如来の
極楽浄土があるとされています。・・・まさに此岸(しがん)から彼岸へ−−昔の人々は、
大阪の四天王寺さんの西門が西片極楽浄土の東門に向き合っていると信じ、お彼岸には天王寺
さんの正門から難波の海に沈む太陽を眺めて合掌し、極楽浄土にあこがれる人々でひきもきら
なかったと、伝えられています。

 『彼岸』は梵語の「パーラミター(波羅蜜多)」の漢訳「到彼岸(とうひがん)」からきた言葉
で「生死流転のこの世界から涅槃・悟りの世界(彼岸)に到る)という意味です。
 迷いと悟り、この世とあの世、現実の世界と理想の世界の接する七日間でもあります。日頃の
自分を反省して、いのちを育んでくださった、み仏とご先祖さまに感謝して何か良いことをしようと
いう気持ちを持つ日、それが彼岸の過ごし方ではないでしょうか。

 では具体的に・・・、やっぱりお仏壇を清らかにし、季節の花々、初物、彼岸団子、ぼたもちなど
お供えいたしましょう。またお寺やお墓にお参りしてご先祖さまに感謝のまことをささげましょう。
でもそれだけではお彼岸とはいえません。
 普段の自分をふりかえり、どのようにすれば本当の幸せ真実の幸福を得られるかを考え、
実践するための一週間です。
 自分の心を整え、「彼岸」を目指すために「六波羅蜜」の教えが説かれています。

一、布施(ふせ) 「与えよう物でも心でも
二、自戒(じかい) 「生きよう人間らしく」
三、忍辱(にんにく) 「耐えようどんなことにも」
四、精進(しょうじん) 「勤めよう自分の仕事に」
五、禅定(ぜんじょう) 「落ち着こう息を整えて」
六、智慧(ちえ) 「目覚めようまことの道に」

 み仏の中道の教えは説明しようとすると、とても難しく感じますが、「心も行いもバランスの
とれた人間であること」が彼岸の教えに通じるのではないか?と私は考えています。

 さて3月10日から11日と一泊で第三回目の四国八十八ヶ所参拝に行ってまいります。
四月の「よもやま話」でまた読者の皆様にお話をしたいと考えています。
 期待していてくださいね!

合掌

 追伸 二月に円満寺周辺に雪がつもりました。雪景色をみてくださいね。























平成20年3月4日

■ 早春のお四国参り−−−平成20年4月
 桜花燦爛の季節となりました。お隣の野添北公園のソメイヨシノは五分咲き、出会いの道沿いの
桜は七分咲きから満開に近い木もあって本当に素晴らしい眺めです。北公園のお茶室の前には
薄紅色の枝垂桜が美しく、私たちの目を楽しませてくれます。桜の美しさは本当に日本人の感性に
あっているというか・・・いつまでも季節の移り変わりや自然の美しさを大切に思う日本人でありたい
と切に思います。

でもあっと言う間に四月になってしまいましたね。本当に月日のたつのがはやいこと・・。
境内の築山に草が目立ち始め、はやく草引きをしなければ・・・と、焦ってしまいますが、
こんなに美しく草花が咲く季節だから、雑草が生えても仕方ないですね。−−そう思って頑張って
草引きをしようと思います。

 さて先月の「よもやま話」でご紹介しましたが、3月の5日、6日と一泊どまりで第3回目の
八十八ヶ所参拝に行ってまいりました。今回は18番札所恩山寺から28番札所大日寺まで、
11ヶ寺の参拝をさせていただきました。阿波の国(徳島県)から土佐の国(高知県)へ、
発心の道場から修行の道場へ−−街中のお寺から山道をたどるお寺参りにだんだんとなって
まいりました。八十八ヶ所は弘法大師空海さまが開かれたわけですから、全部のお寺が
お大師さまにご縁があるわけですが、今回は特にお大師様が若き日に修行をつまれたご遺跡
(ごゆいせき)がおおく、心に残る旅となりました。

 先ず、第18番恩山寺−母養山恩山寺(ぼようさん・おんざんじ)の名のとおり、お大師さまの
母君玉依御前(たまよりごぜん)にまつわるお話のお寺です。言い伝えによれば お大師さまが
恩山寺でご修行中に母君が讃岐から訪ねてこられたが、女人禁制の道場であったため、女人禁制を
解く修法を行い、母君をお寺に導きいれ対面された・・・とのことです。母君はお大師様について
出家得度されたとのこと、大師堂に寄り添うようにご母公堂がおまつりされていました。
やっぱりお母さんって今も昔も凄いですね。和歌山にも母君をおまつりした慈尊院というお寺があり、
いろいろな説話が伝えられています。

 次は19番橋池山立江寺(きょうちさん・たつえじ)−−不倫を働き、夫を殺した女に天罰を
下されたとの言い伝えがあり、罪びとや邪心を持った人は弘法大師のお咎めを受ける、厳しさを
備えたお寺です。

 第20番霊鷲山 鶴林寺(れいじゅうさん・かくりんじ)−−お大師さまがご修行中に二羽の
鶴を随えた黄金色に輝く地蔵菩薩があらわれ、感激されたお大師様が地蔵菩薩像を刻み黄金像を
胎内におさめ本尊とされたそうですが、鬱蒼とした杉木立のなか古色蒼然とした堂塔がたちならび、
心洗われるお寺でした。

 次は第21番舎心山 太龍寺(しゃしんざん たいりゅうじ)−あまりにも山深いためロープウェーで 上ります。那賀川の清流を下にみて峰を二つ越えました。見事な杉木立に覆われた山々を見ながら
狼の群れの銅像をみながら、お大師さまはこの奥深い険しい山中で百日間虚空蔵菩薩求聞持法
(こくぞうぼさつぐもんじほう)の修行に励まれ、真言宗の教えを極めるきっかけを把まれた
のではないかと、感じました。樹齢数百年を数えるような老杉が茂るなかに西の高野と讃えられる
諸堂がたちならび、まさに龍のすむ山の感慨を覚えました。
 山道から鶴林寺さんの姿を望むことができました。

 とても長くなりそうなのではしょります。何が素晴らしかったかといえば、とにかくお天気がよくて、
素晴らしい大自然を感じることができたこと・・・、四国遍路に出たら、人間も大自然に抱かれた
一種類の生き物であることを、肌で感じることが出来ます。歩き遍路をすれば御大師様が寄り添って
くださることも、もっと身をもって感じることができるのではないでしょうか? でも私たちは
バス遍路・・・天地のおかげを受けて順調にお参りを続けることができました。
22番の平等寺さん、23番の薬王寺さんのお参りを済ませてホテルに入りました。
薬王寺さんは有名な厄除けのお寺とか・・・男厄坂・女厄坂があり、階段に一円硬貨が落ちて
いました。厄落としの意味だそうです。

 二日目(6日)のお天気は素晴らしく、室戸岬の24番最御崎寺(ほつみさきじ)に行く途中、
御蔵洞(みくらどう)という洞窟に立ち寄りました。
 ここはお大師様が虚空蔵菩薩求聞持法(こくぞうぼさつぐもんじほう)を達成された地で、
洞窟の中から見えるのは空と海ばかり!!聞こえるのは太平洋の波の音のみ・・・の世界です。
虚空蔵求聞持法の修行中、空に輝いてきた明星がみるみる近づいてきて、お大師さまと一体に
なったという伝承が伝えられていますが、普通では考えられない話ですね。でもお大師さまの深い
宗教体験、まさに「空」と「海」の世界−確固とした自信を持って、真言宗の教えを極めていく
きっかけになったのではないか!と、この地に立って感じることが出来ました。

 24番は最御崎寺(ほつみさきじ)・・・室戸岬先端のお寺です。ここで同行の石田裕さんが、
皆さんの記念写真をとってくださいました。

 25番津照寺(しんしょうじ)本尊さまは舵取り延命地蔵菩薩さま・・・漁師さんのお守りを
してくださる本尊さまです。

 26番金剛頂寺さん、−とても手入れの行き届いた美しいお寺でした。

 27番神峰寺(こうのみねじ)−険しい山の中の神寂びた(かみさびた)お寺でした。寺の縁起では
当初天照大神その他の神々がお祀りされていたそうですが、その行基菩薩が十一面観世音菩薩を
刻んで、合祀されたそうです。十一面観音さま・・・天照大御神さまと同体とされていますが、
厳しい仏さまと聞いています。私は勉強不足でどうして厳しい仏さまなのか、詳細はわかりません。

 28番は大日寺さん・・・高知県の中心部に近付いてきました。本当に素晴らしいお天気にめぐまれ、
皆さん無事にお参りを済ませたお礼をお大師さまに申し上げ無事帰途に就きました。

 このたびの「よもやま話」が長くなってしまい、ごめんなさい!ご愛読有り難うございました。

合掌


 追伸 八十八ヶ所参拝の記念写真です。







 先日、桜の写真をとりました。









平成20年4月7日

■ 花まつり雑感−−−平成20年5月
 満開の桜を愛で、次にぽったりとした薄紅色の八重桜を楽しんでいる間に、たちまち青葉
若葉の季節に移り変わろうとしています。円満寺では満開の牡丹が終わりを迎えようとして
います。境内の八十八ヶ所の参道は今牡丹の香りで、むせかえるような心地がいたします。

 さて愈々五月・・・初夏の季節がやってまいりました。円満寺では5月5日にお釈迦さまの
誕生祭=「花まつり・髪納め法要」を務めさせていただきます。

 お釈迦様は約2400年前北インドのシャカ族の王子としてお生まれになり、人間の「おおいなる
悩み」生まれれば必ず死に至り、有するものは滅すると言う根本的なこの世の不条理から脱する
道(悟り)を感得されて、生涯をその伝道につくされました。

 4月8日はそのお釈迦さまの誕生日です。お父様はシャカ族のカピラ城主スッドーダナ・
お母様はマーヤーと申されました。お釈迦様のご誕生には有名な説話が伝えられています。
 金剛流ご詠歌 聖誕(花まつり和讃)をご紹介します。

ルンビニ園にかんばしく 無憂華(むゆうげ)開く春八日
生まれ給いし聖(ひじり)こそ救いのみおや釈迦世尊
 
生きとし生けるもののため 幾千代かけて変わりなく
導き給う おん慈悲の 法(のり)の道こそとうとけれ
 
甘露の雨になぞらえて 甘茶のゆあみ ささげつつ
慕う我等の花まつり 祝う我等のはなまつり

 このお歌に説かれたごとくお釈迦さまはルンビニ園の無憂華(むゆうげ)の花に囲まれて
マーヤー夫人の右わき腹から誕生されました。誕生後すぐに七歩歩まれ「天上天下唯我独尊
(てんじょうけんげゆいがどくそん・・・この世の生きとし生けるものの師となり救いをもたらそう)」と
大音声で宣されました。天地は感動に揺れ動き光は満ち満ちて空から甘露の雨がお釈迦様に
灌(そそ)がれたと伝えられています。

 5月5日にはいっぱいの花々に囲まれた花御堂のお釈迦さま(誕生仏)に甘茶を注ぎ、
み仏の誕生を共にお祝いいたしましょう。当日は甘茶のお接待をさせていただきます。

 また花まつりは卯月八日(うづきようか)ともいい、お釈迦様の誕生を祝うと共に山の神となった
ご先祖をお祭りして天道花(てんどうばな)を庭にたて、ご先祖を祀るとの古いいいつたえが残され
ています。山から下りてきたご先祖さまは田の神となり、田植えの守護神になるとされています。

 円満寺ではお釈迦様の誕生祭とともに、山の神田の神となった古いご先祖さまをお招きして、
新仏さまの髪納め(遺髪供養)の行事をおこないます。
 ここ播磨地方は元々稲作の盛んだった土地柄です。どうぞ古(いにしえ)に思いをいたし、
古い行事を楽しみにご参詣くださいね。
合掌

平成20年5月7日

■ 今年の庚申大祭によせて−−−平成20年6月
 六月に入り一雨ごとに緑が色濃くなってまいりました。梅雨入りも直ぐそこに迫って
いるような気配がいたしますね。

 さて6月15日は「青葉祭」・・・お大師さまがお生まれになった日です。高野山では
お大師様の降誕会法要や、稚児行列、大師音頭の行列など高野山あげてのお祭りと
なります。
 また円満寺では6月15日に庚申大祭、大般若経六百巻転読祈祷法要を行ないます。
庚申さま(青面金剛尊)のご祈願では皆様の健康祈願、除災延命祈願、病気平癒祈願、
また大般若祈祷では、大般若経の絶大な加持力により、除災延命祈願を務めさせていた
だきます。

 以前にも「よもやま話」でご紹介したと思いますが、庚申大祭のご本尊さまは青面金剛
尊(青面金剛童子)と申します。お姿は躰全体青蓮色、髪は逆立ち、血走った三眼、頭上
に髑髏を頂き、四本の手は三股叉や法輪、棒や羂索(けんじゃく・縄)を持って、虎の皮
を腰に巻き、足下に鬼を踏みつけている恐ろしげな立ち姿です。
青面金剛さまは、大日如来を中央に大宇宙の存在を絵に表した曼荼羅の中では外陣に
位置される仏さまです。

 み仏の世界では如来様、菩薩さま、明王さまや天部の仏さまが多数いらっしゃいますが、
如来様(大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来ほか)は輪廻を超えられた存在・・・あらゆる
ものを明らかに観て、あまねき慈悲をたれたもう方。菩薩さまは如来の悟りを備えながら、
私たちの悩みや苦しみを共にし、和らげて下さる仏さまです。大慈大悲・抜苦与楽のほと
けさまとして、観音さまやお地蔵さまは人々に慕われ信仰されてまいりました。
 では青面金剛さまもお仲間にはいる明王・天部の仏さまはどのような存在でしょうか?
 「私の言うことを聞け! 必ずお前たちを守って利益(りやく)を与えてやろう・・・」
 とても霊験あらたかな仏さま達・・・恐ろしげなお姿な分だけ絶大なパワーをお持ちで
す。まさに大威神力(だいいじんりき)!!でも天部の仏さまにご信仰されたら、裏切ら
ないでくださいね。人間と似たような・・・嫉妬深い仏さまです。
 キリスト教の聖典「新約聖書・旧約聖書」もある一面、神と人間が交わした契約書では
ないでしょうか?仏さまにお願い事をする時も、どうぞ約束事をお守りくださいね。

 ところで青面金剛様は具体的にどのような仏さまでしょうか?仏法の護法神に「帝釈天
(たいしゃくてん)」という方がおられます。天部の仏さまの帝王に位する方で、部下には
四天王ほか沢山の天部の神を従えています。帝釈天は釈迦如来に帰依した時「法眼・天眼」
を与えられ人間の行いの善悪や戒律を守るかどうかをたちどころに判断し、悪行を行なう
者に寿命を縮める・・・と言う懲罰をくだします。

 さて人間の体内には「三戸(さんし)」と言う虫がすんでいて、人間の煩悩をそそのかし、
更に60日に1回巡ってくる庚申(かのえさる)の日の夜に天に昇り、帝釈天に人間の悪
行を報告するとされています。
 青面金剛さまは天に上ろうとする三戸(さんし)の虫を食い殺し、人間の寿命を守って
病魔やあらゆる災厄から私たちをお守りくださる力強い有り難い仏さまです。
 庚申の日の夜は行いを正し、おかげをいただけるよう、青面金剛さまを祈願して心静か
に一夜をお過ごしくださいね。

 最後に大般若経六百巻転読法要の功徳についての一節・・・「智慧の力が邪悪を打ち破り、
慈悲の光があまねく全世界を照らし、亡くなった人の霊魂は成仏し、現在未来のひとびと
は共に栄えよう・・・」との斉明天皇の祈願文が伝えられています。
各家のご先祖さまの魂の平安と、私達のつつがない日常、世の中が平和に栄えますよう
祈願したいものです。
 この度の庚申大祭・大般若経六百巻転読法要は、皆様の除災延命・病気平癒祈願を
主に御祈祷いたします。厄除けの御幣さる、厄落としの祈願こんにゃくをお授けいたします。
どうぞ皆様お揃いでお参りくださいね。

合掌

平成20年6月2日

■ 七月を迎えて−−−平成20年7月
 梅雨の晴れ間に紫陽花の花が鮮やかに映える頃となりました。愈々七月に入りましたね。
 各地の神社では六月末に「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」という行事が行なわれます。
 氏子たちは、ここ半年の日々に知らず知らずに犯している罪や穢れを祓い清め、心新たに
生命力をいただいて、お正月までを無事に過ごす事ができるよう、氏神さまにお願い申しあげ
る行事をとても大切に考え、多数参詣すると聞いています。

 また大晦日には「年越しの大祓(としこしのおおはらえ)」が行なわれるとか・・・半年に一度
自分を顧みて身も心も清めることは、神道であれ仏教であれ、人間としてとても大切なこと
のように感じます。

 さて先日第4回四国八十八ヶ所参拝に27名で行ってまいりました。この度は日帰り参拝旅
行でしたが、高知市周辺29番〜34番までのお札所を参拝いたしました。ところが愛媛の農
協さんの団体と一緒になり、本堂と大師堂のお勤めが慌しくて、集中できていないと言うか、
何だか不本意なお参りになってしまい、とても残念に思いました。多分あちらの団体さんも
同じ思いをされたに違いありませんね。

 31番の竹林寺(ちくりんじ)さんからはゆっくりお参りが出来てほっとしました。竹林寺
は聖武天皇の発願で行基菩薩の開基・・・後に弘法大師が巡錫され、札所に定められたとさ
れています。山上の辺りを払う風も清々しく素敵なお参りができました。33番雪渓寺(せっけ
いじ)さんは禅宗のお寺・・・本堂の造りが他のお寺と全然違っていて、宗旨の違いを感じま
した。お寺巡りの間、土佐湾に架かる橋を渡って白砂青松の桂浜や太平洋を望み、お天気は
雨もようでしたが、余り傘のお世話にならず、とても結構なお参りでした。

 また7月20日(日)は円満寺の盂蘭盆大施餓鬼供養法要を勤めさせていただきます。
 毎年「よもやま話」でご紹介させていただいておりますが、一応のご説明・・・

  私たちが亡くなりますと、生前の行いの結果により次の世の六道世界に振り分けられると
されています。六道世界とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天のことで、それぞれの煩悩が
なす行いにより、六道世界を生まれ変わり死に変わり生死流転(しょうじるてん)を繰り返す
との話を聞いております。
 なかでも餓鬼道に生まれ変わった魂は決して満たされない欲望の炎により、飢えに苦しむ
亡者(もうじゃ)となっています。私達のご先祖さまのうちにも知らず知らずの間に行なった欲
深い行いにより餓鬼の世界で苦しむ霊がいらっしゃるかもしれません。
 施餓鬼法要は近しいご先祖さまの供養とともに、遠い過去のご先祖さま有縁無縁の精霊に
お水や食事を差し上げ、お喜びいただくこと・・・、またその功徳により、近しいご先祖さまは
じめ餓鬼さんが、みほとけのお慈悲をいただいて極楽浄土に生まれ変われる事を祈願する
法要です。

 施餓鬼法要は自分たちのご先祖さまの成仏を願うとともに、この世の生きる全てのいきもの
に食べ物を分け与え、優しい心配りを大切にする行事です。また私達が行なった供養がみほと
けの御心にかない、ご自分の家族や周辺を幸せに導くことができたら素晴らしいではありませ
んか?

 どうぞ皆様施餓鬼供養にお参りくださいませ。お待ち申し上げております。

合掌

平成20年7月1日