 |
 |
 |
平成24年
平成23年
平成22年
平成21年
平成20年
平成19年
平成18年
平成17年
|
 |
■ 2012年を迎えて――平成24年1月
|
 |
2012年を迎えて先ずは「新年明けましておめでとうございます。心新に人と人との絆を大切に
この一年を過ごしてまいりましょう。」
例年と少し違ったご挨拶になってしまいましたが、昨年は東日本大震災・福島原発事故被害・
相次ぐ大雨被害等で、命を失った人・自宅があるが故郷に帰れない人々、職業を失った人、放
射線を浴びながら原発事故収集にあたる人々・・・それぞれの皆様が大変な思いを抱えながら
新年を迎えられたことと思います。それにしても日本人は謙虚なおおらかな国民性ですね。こ
んなに大変な一年を過ごしたのに、現状を何とかしてほしい!との声があっても、誰が悪い!
人のせいだ!とかいって、暴動が起こったり、反乱が起こったりそう言う機運にはならず、前向
きにひたむきに自分を支え、復興に努力しておられる・・・つくづく日本人の長所を感じますが、
ニュースに出てこない大変な境遇の皆様に、政府行政が一日も早く援助の手を差し伸べて欲
しい!!!と、ひたすらに願う年頭の思いでした。
それにしても日本人は物事に拘らないというか、忘れっぽいというか、大変な災害悲惨な事
故についても、過ぎ去ったことにしてしまう・・・、まったく同じ私の性癖に反省をこめて、「忘れ
ないよ東北!!いつまでも共に歩むよ東北!!頑張ろう日本人!!」と心から励ましたいと
思います。
先程のテレビの画面では被災地の元日の始まりの空に上がった花火が映し出されていまし
た。心新に希望の持てる一年であるよう願うばかりです。被災された皆様の無事を祈りながら
も、具体的に何もできていない自分を恥じながらの文章でした。
さて圓満寺のお正月・・・例年通り大晦日除夜の鐘――元日から正月三が日修正会(しゅしょ
うえ)を相務めました。修正会は皆さまの一年の家内安全と繁栄を歳(とし)神(がみ)様(ご先祖
の霊)に祈願する行事ですが、遠い昔は「本尊悔過(けか)(例:薬師悔過・吉祥天悔過)と言っ
て過去一年の心の垢を取り払い、仏様に一年の平安を祈願する敬虔な祈りの行事でした。
また天皇家では天皇様が元日の早朝から「四方拝(しほうはい)」といって一年の五穀(ごこく)
豊穣(ほうじょう)を祈り、また宮中三殿で元日から七日までは日本人の繁栄と国家の安全を
祈る「節会(せちえ)」の行事が行われているそうです。私たちは姿かたちの見えない有り難い
存在に抱かれ守られていることに思いをいたさなければなりません。
それにしても今年の大みそか除夜の鐘・元日修正会法要は、年末の厳しい寒さが少し和ら
いで本当に穏やかなお正月で、例年より参拝された方が多かったようで、有り難いことでした。
また一月二十九日は「星祭り初不動燈護摩供養法要」で皆様方の当年星(今年の運勢)に
よる厄除けの祈願をこめる法要を行います。
読者の皆様もよろしければ是非御参拝くださいませ。申し遅れましたが、今年もどうぞよろし
くお願い申し上げます。
合掌
平成24年1月6日
|
|
|
 |
■ 2012年2月を迎えて――平成24年2月
|
 |
昨年末から愈々寒波襲来・・・初春早々は少し暖かい日々が続きましたが、大寒を迎えたころ
から「本格的な寒さ到来…、「寒いさむい」と思いながら過ごしていましたが、北海道は零下20
度を超える地方があったとか、東北地方や、日本海側の地方は大雪被害で、雪下ろしの最
中亡くなられたお年寄りが50人を超えたとのニュースに心を痛める毎日です。豪雪地帯では
雪下ろしの人手が足りず、重労働で皆様お困りになっておられますね。遠く離れていることを
言い訳にして、お手伝いできていないことが、本当に申し訳ないことです。瀬戸内海に近く雪害
に御縁がない私たちは、雪が降るのを見て珍しがり雪見をしたりしますが、こんなに大変な
被害になるとは・・・長い日本列島の南北の気候差をつくづく痛感しながら、他人事のように
過ごすわが身を恥ずかしく思わず反省させられてしまいました。
――さて2月を迎えました。
2月は「きさらぎ―如月」――それぞれの意味合いを込めて「衣更着」「来更来」「気更来」とも
書くそうです。・・・寒さのため衣に衣を重ねるから「衣更着」、お正月に来た春が更に春めく
の意味で「来更来」、「気更来」は立春を迎え陽気の発する季節という意味合いだそうですが、
季節に寄り添った日本語の美しさ、たおやかさとの出会いに、思わず心惹かれるひとときです。
また、2月14日はすっかり聖バレンタインデーが定着した感がありますが、その翌日2月15日
はお釈迦さまが涅槃を迎えられた日――入滅された日にあたります。私たちの各お寺では
「涅槃会(ねはんえ)」としてお釈迦様に御供養を申し上げ、仏恩に感謝をもうしあげます。
我が真言宗の本尊様は「大日如来さま」・・・「除闇遍明
・光輝いて翳りのない宇宙の真理」
を本尊様として敬っていますが、その宇宙の真理を悟られたのが『お釈迦様』・・・無限の存
在『宇宙』の中で人間として「如何にいきるか?」「人間の生ある苦しみをいかに克服するか?」
他の生ある存在を認め「どのように共生するか?」を教え導かれたのが、「仏教のはじまり」
です。お釈迦さまは「神の子」ではありません。真理を悟った人という意味で「覚者(かくしゃ)」
と呼ばれ、敬われています。お釈迦様が語り、口伝手[くちづて]に伝えられたられた教え
はインド・西アジア・東南アジア・中国・朝鮮・日本と伝来し、現在「大般若経六百巻」として
信仰を集めています。
お釈迦さまのはじめられた仏教の教えはとても幅広く、その幅広さ故なのか、発祥地インド
ではヒンズー教に吸収されて、すっかり衰えて見る影もありませんが、初期経典の教えをも
とにした上座仏教が、スリランカ・タイの人々の篤い信仰を集め、チベットではラマ教となり、
日本では各宗派の祖師たちの教えで人々の信仰を集め、日本文化の源流のひとつとなって
います。
そしてお釈迦様は真言宗の教えのなかで、本尊大日如来(宇宙の真理・働きの象徴)を中心と
した曼荼羅上の、大日如来の御誓願をそれぞれあらわした四仏のなか、北方の御仏
(不空成就如来)とお名前を替えて、お姿を現しておられます。
居並ぶ四仏は中央大日如来を中心に、東方・阿しゅく如来(御仏の教えで邪心を断ち、衆生を
救い続ける不動の心)南方・宝性如来(衆生に福を与える)西方・阿弥陀如来(如来の知恵と慈
悲により衆生を救う)そして北方・不空成就如来(しゃかにょらい・衆生の精進忍耐により功徳
を与える)それぞれの御誓願で衆生に手を差し伸べておられますが、何よりも曼荼羅上におい
ででも、人間として生まれ実際私たち人類の遠い先祖を導かれた方・・・、衆生の苦しみを癒
すため、一生を布教の旅・修行の旅にささげられたかた・・・、、涅槃(入滅)に赴かれるときに
は「自らを整え拠りどころとせよ、自ら会得した教えを拠りどころとせよ」と弟子たちに遺言
をされたと伝えられています。2月15日一日でもお釈迦様を偲び、私たちの心を整えてみま
せんか。
合掌
平成24年2月3日
|
|
|